出雲国風土記・現代語訳:出雲郡

現代語訳

新造院(しんぞういん)一所。:出雲市上島町の上乗寺を継承した寺院とされる

河内郷(かわちごう)の中にある。厳堂(ごんどう)を建立している。郡家の正南一十三里一百歩の所にある。もとの大領(だいりょう)の日置部臣布禰(へきべのおみふね)※1が造った寺である。

〔布禰は今の大領佐底麻呂(さてまろ)の祖父である。〕

※1 日置部臣布禰:祭祀に関わる部民の日置部を統括したリーダー的存在と推定される。

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原文

新造院一所 有河内郷中。建立厳堂也。郡家正南三里一百歩。旧大領置部臣布禰之所造。〔今大領佐宜鹿之祖父。〕

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